賃貸集合住宅のオーナー様へ、省エネ化によるコスト削減と環境への配慮を同時に実現しませんか？ 高効率給湯器への交換で、光熱費の削減だけでなく、物件価値の向上も期待できます。
2025年度の「賃貸集合給湯省エネ2025事業」は、その実現を強力にサポートする補助金制度です。
今回は、申請から補助金受給までの流れを分かりやすくご紹介します。
スムーズな申請に向けて、必要な情報を網羅的にまとめましたので、ぜひご活用ください。
賃貸集合給湯省エネ2025事業の概要
補助金の金額と申請条件
本事業は、賃貸集合住宅のオーナー様（管理委託を受けた法人含む）が、既存の給湯器を省エネ性能の高いエコジョーズまたはエコフィールに交換する場合、費用の一部を補助する制度です。
補助金の対象となるのは、2024年11月22日以降に着工し、2025年12月31日までに完了した工事です。
1棟あたり1台以上の給湯器交換が必要です。
1住戸につきエコジョーズ／エコフィールどちらか1台まで補助が適用されます。
補助金額は、追いだき機能なしの給湯器が1台あたり5万円、追いだき機能ありの給湯器が1台あたり7万円です。
さらに、共用廊下のドレン排水用レールの設置や浴室へのドレン排水工事など、付帯工事についても補助金が加算されます。
付帯工事の加算額は、工事を行った給湯器の台数分が補助されます。
対象となる給湯器の種類
補助金の対象となるのは、一定の省エネ性能を満たしたエコジョーズまたはエコフィールです。
エコジョーズは、給湯専用機、ふろ給湯器の場合モード熱湯率が90%以上、給湯暖房機の場合モード熱湯率が95%以上である必要があります。
エコフィールは、油焚き温水ボイラーの場合連続給湯効率が95%以上、石油給湯機（直圧式）の場合モード熱効率が91%以上、石油給湯機（貯湯式）の場合モード熱効率が80%以上である必要があります。
また、対象となるメーカーや製品が定められていますので、公式ウェブサイトなどで確認が必要です。
交換前の給湯器が従来型給湯器（ガスバーナーで水を熱する一般的なタイプ）の場合は、補助対象外となります。
2024年度事業との違い
2024年度事業と比較して、2025年度事業では、1棟あたりの対象給湯器台数が2台以上から1台以上に緩和されました。
また、「排水用レールの設置」や「浴室排水のための工事」なども補助対象となり、最大補助額が増加しています。
補助金申請から受給までの流れ
申請手順の詳細な解説
補助金申請の手続きは、基本的に給湯器交換工事の施工業者が代行します。
まず、施工業者と工事内容や補助金申請について相談し、契約を結びます。
施工業者は、申請前に「補助事業者」として登録を受ける必要があります。
工事完了後、施工業者が申請に必要な書類を準備し、申請を行います。
申請書類には、工事内容を証明する書類や領収書などが含まれます。
申請における注意点
申請期間内に申請を行う必要があります。
申請期間は、補助金の申請予約（任意）が2025年3月31日～遅くとも11月14日、本申請が2025年3月31日～遅くとも12月31日です。
ただし、予算の上限に達し次第、受付が終了する可能性がありますので、早めの申請がおすすめです。
また、申請に必要な書類を正確に準備することが重要です。
不備があると申請が遅れる可能性があります。
よくある質問と回答
Q：補助金はいつ支給されますか？
A：申請書の審査が完了した後、施工業者に支払われ、その後、オーナー様へ還元されます。
Q：他の補助金と併用できますか？
A：住宅省エネ2025キャンペーンの他の事業と併用できる可能性がありますが、給湯器が重複する場合は併用できません。
詳細については、関係機関にお問い合わせください。
Q：申請書類に不備があった場合はどうなりますか？
A：申請が遅れる、または却下される可能性があります。
申請前に必ず内容を確認しましょう。
まとめ
賃貸集合給湯省エネ2025事業は、省エネ性の高い給湯器への交換費用の一部を補助する制度です。
補助金額、申請条件、対象給湯器、申請手順、注意点などを理解し、早めの準備と申請が重要です。
施工業者に相談しながら、スムーズな申請手続きを進め、補助金を活用して省エネ化を実現しましょう。
本事業は、環境保全とコスト削減の両面から、賃貸物件オーナー様にとって大きなメリットをもたらす制度です。
公式ウェブサイト等で最新情報を確認し、賢く活用してください。
